2016.11.24 

プレスリリース@立命館大学 東京キャンパス

立命館大学 東京キャンパスでのプレスリリース

11月24日(月)に立命館大学 東京キャンパスにて、プレスセミナーを実施しました。
立命館大学・順天堂大学アクティブ・フォー・オール拠点では、スマートセンシングウェアと超指向性スピーカーを活用し、音楽リズムと連動した運動したくなる運動誘導システムの構築を目指しています。

デモンストレーションでは、スマートウェアを着用して、エアロバイクをこぎ、心拍数を測定、その運動量に合わせてフレキシブル超音波スピーカーからリズムビートを流しました。心拍数を上げたいときはビートをアップテンポに、心拍数を下げたいときはダウンテンポにして負荷の少ない運動に誘導します。

スマートウェアは、心電図用電極とトランスミッターによって生体情報を様々なデバイスに転送することが可能です。石丸園子プロジェクトリーダーは「電極と肌との接触にジェルを用いないドライ電極なので、毎日着ることができ、寝ているときも計測できる」と説明されていました。

空間シェアリング技術は、「フレキシブル超音波スピーカー」の、音の放射範囲をごく狭い範囲に限定する制御技術を活用して、新たな運動空間の価値創造を行うことができます。従来のスピーカーを使用した場合、スポーツジムなどで複数の人がトレーニングをしているときに、各々が音を流すと混ざってしまいます。また、ヘッドフォンステレオを使用すると環境音から隔離され、コミュニティが形成されづらくなります。その状況を、この技術を用いて改善すべく日々の研究開発に取り組んでいます。

本拠点のリサーチリーダーである伊坂忠夫教授は「高齢者社会においては、健康寿命を延ばし、生活の質(QOL)を高めることが重要です。知らず知らずのうちに運動したくなる、“運動の生活カルチャー化”で寝たきりゼロの社会をめざします」と取り組みのねらいを説明されていました。